2005年12月03日

BG、あるいは死せるカイニス(石持浅海)

著者の作品の中では郡を抜いて異色の作品
世界が現在の地球とはまったく異なり人類の産まれてくる子供がすべて女、そのなかで限られた人間だけが男に性転換するという変わった世界の物語。
当然現在の日本の常識も通用せずレイプといえば男性が暴力で女性を犯すものではなく、複数の女性が数の少ない男性を襲い子供を作るために性行為を求める、と言った具合です

主人公船津遥の異母姉西野優子は男性化候補の筆頭に挙げられる優秀な女性だったがその彼女がレイプ未遂の痕跡を残して殺害される。そして優子の言ったBGとは?

とまあ一風変わった設定のミステリなんですが、こういった現在の世界になにか一つ違った設定を入れて、その設定によって起こりうる事件といった話は大好きで、西澤保彦氏の初期作品の多くや山口雅也氏の生ける屍の死などが思いつきますがこれらもお気に入りです

でこの作品なんですが、キーワードになっているBGなんですが、その世界ではある程度の情報はもっているはずのBGについての説明があまり上手くなされていないように思えます、主人公はこの世界の住人なんだからもうちょっとBGについて知っていて読者に説明するほうが自然、世界観の設定と登場人物の設定がうまく噛み合っていない様に思えました。

ミステリーとしてはその世界独特の理由による殺害、その真相の解明にも設定が上手く生きていて面白かった分だけ残念です

お進め度 ★★☆

posted by テル at 00:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 石持浅海 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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